役者とは、孤独な職業だ。
人との協調性はもちろん必要だし、協力しないとひとつの作品は出来上がらないが、「役」というものだけを取り上げると、その役の人間の自我を形成するために自分を追い込み、煮詰め、吐き出してゆかなければならない。
先週も、そんな戦いをしてきた。
事務所から「朝の連続TV小説」のオーディションの話を頂いたのだ。
役は…中華料理店の店員、国籍中国。
ん?!
そう、中国人役のオーディション。
何を隠そう、俺は、大学時代二年間、第二外語として中国語を学び、外語大に通っていた親友Mを訪ねて留学先の中国まで遊びに行った経験があるのだ(^^♪
…あるのだぁ、って威張るほどではないな。
むしろ、隠しておきたかったぐらいだ。。。
とにかく、自信はなかった。
勉強したのもその程度だって事は伝えた。
でも、それでも来てくれって言われたんだ、全力で臨むしかない!!
半ば無理やり自分に言い聞かせ、いざ天下のN〇Kへ。。。
行ってびっくり…
だって…
だって~~~~~~~~~~~
俺以外全員、中国人なんだもん\(◎o◎)/!
わお、現実ってシビア~~~$#&%‘*$#&%*?$
シビアすぎる~~(◎o◎)
俺の中で必死に作り上げた中国人としての自我なんて、所詮ハリボテじゃあ?!
やられたねぇ。。。
監督もビックリしてたもんね、中に日本人がいて。
口が一瞬ぽか~んとしてたもん。
簡単な自己紹介をした後、
「今日は、全員にこれだけは聞こうと思ってたんですが、日本の好きなところはどこですか?」
って質問はどうかと思ったけど、
「時代劇です。」
って答える俺も俺よなぁ。。。
いやはや、ネタじゃないよ、シビアな現実の話。
そう答えた後、監督は
「おもしれぇ!!」と言いながら、腹を抱えて笑ってました。。。
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